デイサービスを運営する作業療法士に聞いてみた!
Occupational therapist running senior day service
今回は、デイサービス テイクオフ(通所介護サービス)を運営する作業療法士の木村さんに、デイサービスでの作業療法士の仕事の魅力について聞いてみました。
作業療法士が運営するデイサービスの特徴を教えてください
利用者の方の生活がより充実したものになるように、地域の様々な資源を活用することが特徴の一つと考えます。私共のデイサービスは、市川市という東京に程近い50万人規模の街にあります。実は自然も豊かに残っている地域で、レストランやカフェ、道の駅やショッピングモール以外に、梨園や自然公園、寺社仏閣など幅広い環境があります。利用者の方々からは、“出掛けられなくなった”・“することがなくなった”というお話を多く伺います。それは年齢以外にも、病気や障害が原因により、やりたいことがやり辛くなってしまっていることが原因の場合もあります。そういった方々に対して、作業療法士としてリハビリや生活の充実にお役に立てるようなサービスを日々提供しています。
1日のスケジュールを教えてください
8:30 出勤
9:00 利用者お迎え開始
10:00 デイサービス到着、バイタル測定
10:30 準備体操・運動メニュー(4~6名程度の集団で実施)、個別リハビリ
12:00 昼食
13:30 運動メニュー、外出、個別リハビリ
15:30 利用者ご自宅へ送り
16:30 事務作業
18:00 帰宅
デイサービスを立ち上げようと思ったきっかけはどんなことがありましたか?
東京の大学病院で勤めた後、市川市でご自宅に伺ってリハビリを行う“訪問看護ステーション”で働いていました。そこでは、主に身体機能面や生活面の維持向上を図ることを中心に仕事をしていました。しかしながら、その方の個性を発揮して、地域でより充実した生活を送ってもらうためには、訪問のリハビリだけでは不充分と感じるようになりました。
デイサービスは、より長い時間(当デイサービスは5時間30分の利用時間)その方と関わることができ、病院や訪問でのリハビリではできないことが、デイサービスでできるのではないか?と思って現在に至ります。
デイサービスを立ちあげたからこそ、やりがいや魅力を感じるのはどんな時ですか?
自分のやりたい理想が実現できることが一番の魅力だと考えます。どこかに所属するとその組織の理念や考えを理解して、その中で行動することが求められますが、そういった縛りはないので、より主体的に行動することができます。その分責任感は増えますが・・・
これからの作業療法士を目指す学生さんへメッセージをお願いします。
作業療法士は、対象の方の生活をどう立て直すか?について、専門性を発揮する仕事と考えます。そのために医療や介護、福祉などの他の専門職種と一緒に、チームを組んで立ち向かっていく事が多くあり、そこにも醍醐味があると思います。世の中には色々な仕事・職種・資格がありますが、作業療法士という資格もなかなか楽しいので、興味を持っていただければ嬉しいです。
高校生の頃に経験しておいた方が良いことはありますか?
高校の時にしか経験できない事があります。友達との語らい、勉強、部活、恋愛などなど。ぜひ一日一日を大人になってから後悔しないように楽しんでください。
デイサービス テイクオフ 市川大野 (takeoff-reha.com)
(取材・編集 HP委員 橋本 2022.3.1update)